使いこなしガイド / 1. ターミナルとして使う
1. ターミナルとして使う
ふつうのターミナルとして動かせるところまでを説明します。画面の見かた、
キーボード、コピーと検索、パッケージの導入、PC からの SSH、GUI タブまで。
画面の見かた
上からツールバー / タブ / 端末 / キーボード
- ツールバー(いちばん上)… 貼り付け・履歴・常駐・検索などのボタン。⚙ は必ず右端です。
- タブ… 端末をいくつも開けます。
+ で追加、🖥 は GUI デスクトップのタブです。
- 端末… 文字が出るところ。ピンチで文字サイズを変えられます。
- キーボード… アプリ内蔵のもの。境目のバーをタップで開閉します。
ツールバーのボタン
ボタンは長押しで並べ替え、⚙設定 →「表示」→「ツールバー」で消せます
| ボタン | はたらき |
| 📋 | クリップボードを貼り付け。ダブルタップでコピー履歴から選べます |
| 📜 | いちばん使う入口。よく使うコマンド / 実行履歴 / SSH・SFTP / サーバー / 自動化 をタブで切り替え |
| 🔅 | 画面が自動で消えないようにする。ダブルタップでこのアプリだけ暗くするスライダー |
| 🔒 | バックグラウンド常駐(閉じても端末が動き続ける) |
| 🔍 | 画面の文字を検索。見つかった場所がスクロールバーに目盛りで出ます |
| ⌨ | スマホ標準のキーボード ⇄ アプリ内蔵キーボードの切り替え |
| 🔴 / ⚪ | 端末ログの記録(開始 / 停止)。ダブルタップで詳細設定 |
| ⚙ | 設定。常に右端で、消すことはできません |
キーボードの使いかた
Z2Term には専用のキーボードが入っています。記号と修飾キーを、端末で打ちやすい形に並べたものです。
英字。角の緑の字がフリック先です
日本語。上の候補バーから変換します
英字のとき
- 下フリック = 大文字(
q を下にはらうと Q)。上・左右は記号です。
- ⇧ は 1 回で次の 1 文字、2 回でロック、3 回で解除。
- CTRL ALT のあとに文字で Ctrl+C などを送れます。
ALT は「次のキーの前に ESC を付ける」修飾なので、ALT+. で
直前のコマンドの最後の引数、ALT+b/f で単語移動が使えます。
- 長押しで連打(文字・数字・矢印・スペース・⏎・⌫)。
日本語のとき
- 左の「あ」で日本語フリックへ。タップ=あ / 左=い / 上=う / 右=え / 下=おです。
- 打っている間は上に候補バーが出ます。「変換」キーで先頭のかたまりを変換、
⏎ か候補タップで確定。
- ◀ ▶ で変換する範囲を変えられます。長い文を打った直後は全体が対象なので、
◀ で縮めると助詞やあとの語をかなのまま残せます。
- 薄緑のかたまりは文まるごとの変換。タップで一気に確定します。
- 使った言葉は覚えるので、次から予測に出ます。かたまりの分け方も学習します。
- 絵文字はスペースの上の 😀 キー、貼り付けは ESC キーを上にはらうと出ます。
内蔵キーボードは、他のアプリでも使えます。
⚙設定 →「キーボード・入力 / Language」→「内蔵キーボードを他でも使う」で、OS の入力方法として
有効にできます(有効化と選択は Android の決まりでご自身の操作が必要です)。
コピー・貼り付け・検索
- コピー: 画面を長押ししてなぞって範囲選択 →「コピー」。指の上に拡大鏡が出ます。
- 貼り付け: ツールバーの 📋。ダブルタップで履歴から選べます。
- 検索: 🔍。↑↓ で前後へ。内蔵キーボードのまま日本語で検索できます。
検索中は、右のスクロールバーに見つかった場所の目盛りが出ます
ソフトを入れる
ディストロは ⚙設定 →「Linux 環境」で選びます。あとはふつうの Linux と同じです。
# Alpine(初期状態)
apk add git vim jq
# Ubuntu / Kali
apt update && apt install -y git vim jq
# Arch
pacman -Sy --noconfirm git vim jq
glibc が要るものは Arch を選んでください。
Alpine は musl なので、
claude(Claude Code)や一部の言語処理系のように
glibc 前提で配布されているバイナリは起動しません。
手順は
ハンドブック §6.5 にあります。
PC からつなぐ / ファイルを渡す
- PC から入る: 端末で
sshd を動かし、PC から ssh -p 2222 root@<端末のIP>。
⚙設定 →「PC からの SSH 接続」に、いまの IP とコマンドがそのまま出ます。
閉じても入れるようにしたいときは「常駐サーバー」に登録します(→ 4 章)。
- 他のアプリから渡す: 相手のアプリで「共有」→ Z2Term。文字はそのまま、
ファイルは
~/z2term-inbox/ に入り、そのパスが入力行に入ります(入るだけで実行はされません)。
- SD カードや内部ストレージ: ⚙設定 →「ストレージアクセス」を許可すると
/sdcard が見えます。
- PC 不要の adb:
z2adb で自分の端末に adb でつなげます。
Linux の GUI を開く
z2gui でデスクトップ、z2run <アプリ> で単体起動
タブの中に Linux のデスクトップ(Xvnc + openbox)が開きます。音声と動画も通ります。
使うアプリは端末側で入れてください(例: pacman -S <アプリ名>)。
他のマシンのデスクトップを開く
同じビューアが リモートの VNC / RDP にも繋がります。接続タブで宛先を保存すると、
その横に [VNC] と [RDP] のボタンが出ます。押せば、そのマシンのデスクトップが
シェルと同じタブの列に開きます。
- VNC — RFB 3.3 〜 3.8。認証は None と VNC パスワード。
- RDP — NLA(ネットワークレベル認証)、初回の証明書確認、マウスとキーボード、音、
テキストのクリップボード共有。
- 既定では SSH の中を通ります。接続のたびに一時的なローカル転送が張られるので、
画面の通信がそのまま外に出ません。直結にもできますが、そのときは暗号化が無くなると
警告してからになります。
ローカルポートを空欄にすると、空いているポートを自動で選びます。
FTP・SMB・WebDAV も同じしくみで、SSH の宛先にサービスとして足せます。